荒木医院新聞 第21号

ポカポカ陽気に包まれて・・・コートのいらない季節・春が、やっと来ましたね~!”やっと”と言えば・・・この「ひだまり」もようやく最新号を発行することができました。長らくお待たせしてごめんなさいね。春にふさわしく、今号より新しい編集スタッフが「ひだまり」をお届けいたします。みなさん応援してください!

ひだまり21


荒木医院新聞第21号     2002年4月1日発行


発行元……
医療法人シエスタ荒木医院
〒807-1101
福岡県北九州市八幡西区上香月1-4-8
TEL 093-618-3555  FAX 093-618-3530
E-mail Address:siesta@04.alphatec.or.jp
Homepage URL: http://www.04.alphatec.or.jp/~siesta

ポカポカ陽気に包まれて・・・コートのいらない季節・春が、やっと来ましたね~!"やっと"と言えば・・・この「ひだまり」もようやく最新号を発行することができました。長らくお待たせしてごめんなさいね。春にふさわしく、今号より新しい編集スタッフが「ひだまり」をお届けいたします。みなさん応援してください!

【お花見情報】
春と言えば、桜。今年福岡で桜が満開になるのは、3月末くらいと予想されています。みなさんはどこでお花見を楽しまれるでしょうか・・・
北九州周辺のお花見スポットを一部紹介します。家族と、恋人と、友達と、ぜひ足を運んでみてください!そうそう、夜桜を楽しまれる時は、風邪を引かぬようあったかい格好でお出かけくださいね。
【八幡西区】
 畑貯水池
・・・荒木医院の近くですね。ハイキングがてらにいかが?
 香月市民の森・・・意外と穴場らしい。人混みがイヤな人はおすすめかも。
【八幡東区】
 桜通り
・・・祇園町付近にある通り。車道(中央分離帯)に桜が咲き乱れる。運転しながらも、つい見とれてしまいそう。ご注意を!
 高見神社・・・花見シーズンは辺りが歩行者天国になる。夜桜も楽しめる。
【小倉北区】
 足立公園
・・・寿山町付近。園内も良いが、公園の真ん中を通る車道は、まるで桜トンネルのようだとか。
 いとうづ到津公園・・・市の公園としてオープンするのは、4月13日予定。今年桜を見るには騒がしすぎるかも知れない。オープン後改めて出向いた方がいいかな。
 小倉城・・・夜はスポットライトで照らされる。恋人達が集うのかと思いきや、サラリーマン御用達だったりする。
【若松区】
 グリーンパーク
・・・園内はもちろん、車道の桜も見事に咲く。お弁当持って出かけたいですね。
【戸畑区】
 夜宮公園
・・・夜宮池から慰霊塔の広場までの通りがきれい。夜桜も見られる。
【中間市・直方市】
 垣生公園
・・・JR垣生駅から徒歩5分。小高い丘に桜が咲き乱れている。
 多賀神社・・・JR直方駅から徒歩15分。直方市は多賀神社の桜も有名だが、遠賀川の河川敷に咲く35万本のチューリップも見事(aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa3月末~4月上旬が見頃らしい)。
みなさんはもうご存知でしたか?
満開の桜も見事ですが、舞い落ちる花びらを目にするのもまた、オツですよね・・・

* インターネットで調べてみよう  *
北九州市の花見情報を知りたい方は、ネット検索するのもいいかも。
北九州市役所公式ホームページのばあい
インデックス→組織検索→建設局→緑政課→お花見情報
          http://www.city.kitakyushu.jp/city/flower/index_2.html

【心のはなし ~院長のページ~】
 精神衛生講座 「性格の種類と疾患親和性」

 人はいろいろな性格をしています。生まれつき持ち合わせている部分と育っていく課程で学習されたものが複雑に絡み合っているので、その種類は人の数だけ性格があると言えるでしょう。しかし、大まかに見ると人の性格は何種類かに分類することができます。これから何回かに分けてそれぞれの性格についての特性をあげ、その長所と欠点についてお話ししたいと思います。ご自分が「どの性格に属するのか」を知っておかれると、何かと便利でしょう。

 第1回 「執着性格」
 第1回目は「執着性格 immodithymic character」についてお話しします。
 講談社の「精神医学辞典」によれば、「熱中性、凝り性、徹底性、几帳面、責任感旺盛などを主とする性格で、1930年頃当時九大の教授であった下田光造によって躁鬱病の病前性格として提唱された。当時はほとんど認められなかったが、今日では内外の学会の承認を得るに至っている」と説明されています。
 この説明では、よく解らないでしょうから、解りやすく説明します。執着性格の人は、何事にも熱心で、やりだしたらいい加減にはできない人です。仕事でも遊びでも徹底的にしないと気が済まないので、仕事も遊びもかなりよくできます。中途半端にはできないたちなので、仕事を途中でやめることができず、夜中までしたり、仕事を家に持ち帰ってしたりします。特徴的なのは、翌日してもよいものをその日のうちにやってしまわないと自分の気が済まないのです。その意味で几帳面と言われ、責任感があると言われます。人から文句を言われたくないのできっちりするという几帳面とは違います。
 この性格の人は責任感が強く、自分の仕事をきっちりしますので、周りの人からは信頼され、職場では大変高い評価を受けていることが多いようです。仕事が片付かないうちは、自主的に残業したり、休みの日に出勤したり、自宅に仕事を持ち帰っても片付けようとするのですから、評価が高いのは当然ですね。こんな人が職場にいれば、仕事を任しておけるので、安心です。本人も、多少無理してでも自分の思い通りに仕事ができているとき、「仕事している」という満足感にひたっていれます。このような満足感がないといけない人、とも言えます。
 反面、この性格が欠点として出てくる場合もあります。自分の思い通りに仕事や家庭が進まないと、かなり強い自己不全感に落ちる可能性があります。うつ病になりやすい性格と言えます。また、几帳面に仕事をすることは、いい加減に手抜きをして仕事を片付けることができないということでもありますので、仕事量が多いと、疲れてうつ病になりやすくなります。このように、執着性格の人はうつ病になりやすい(うつ病に親和性がある)のです。
 下田光造先生は、躁鬱病に親和性があると書かれましたが、実際にはこれは正しくないでしょう。執着性格は「うつ病」に親和性があって、「躁鬱病」に親和性がある性格は循環性格と言われるものでしょう。循環性格については、またの機会に説明します。
-つづく-
【デイケア通信】

 春になりましたね。今デイケアでは、紙すきやクラフト(おりがみを使った作品)、クッキー作りなどを温かい部屋でやってます!金曜日は病棟の方と園芸もしています。"1人でやるとめんどくさいな・・・"と思うことでも、仲間がいると楽しくなりますよ。あなたも一緒に遊びませんか?ワクワクするメニューいっぱいで、お待ちしています。
by:フレッシュグリーン

~デイケアでやってみたいことありませんか?~
デイケアでしてみたいこと・アイデアを募集しています。また、デイケア経験された方のご感想、ご意見などもお寄せくださいね。少しでも皆さんが楽しめるよう活動していきたいと考えています。
デイケアスタッフ
【レストランシエスタの一言メモ】

 コレステロールと最近よく耳にすると思いますが、どのくらい知っていますか?コレステロールはダメ!と考えている方もいるかもしれません。しかし、コレステロールは体の中でホルモンを作ったり、胆汁になったりといろいろな役割を持っています。
 ではいったい、何がいけないのか・・・もちろん、摂り過ぎです。摂り過ぎると、動脈硬化や心筋梗塞など成人病の原因になります。血液検査等のデータでコレステロール値220mg以上は高脂血症。また、中性脂肪150mg以上でも同じく高脂血症と診断されるでしょう。
 コレステロールを多く含む食品、また飽和脂肪酸を多く含む食品(コレステロールを増加させます)は、控えめに摂るよう心がけましょう。また、アルコールや糖分も気をつけてください。
【参考のために】
コレステロールを多く含む食品
卵1個・・・(コレステロール値)280mg
牛レバー60g・・・140mg
生クリーム100g・・・100mg
たらこ40g・・・140mg
飽和脂肪酸を多く含む食品
牛肉などの肉類
バター・チーズなどの乳製品
予防するために摂りたい食品
豆腐・青魚(イワシ・サバ・アジ・サンマ)・海草・こんにゃく
オリーブ油(などの植物性油)・芋類・豆類・きのこ類・野菜
【ニュージーランド紀行エッセイ】    第2回 「氷河のマウントクックへ」

 移動途中、緑色の美しい広大な湖のそばを幾つも通り過ぎました。中でもデカポ湖畔にある古い石造りの教会は、緑の水を背景にひっそりと建っていて、歴史の流れを見ている雰囲気でした。
 家はほとんどなく、どこまでも山と草原ばかり。やがて険しい山々が間近に迫り、その日泊まるロッジが見えてきました。その名は"バーミテージホテル"。周囲をタスマン氷河に囲まれた、この地に一件しかないホテルです。110年も前に建築されたと聞きました。
 世界中から、クック山を見るためにいろいろな国の人たちが訪問するため、まるで人種のるつぼのようでした。ホテルに着いて、冷えた身体を大きな暖炉で暖めた後、部屋に入りました。山小屋なのに風格ある調度品がそろい、窓から見る景色は氷河とその向こうにクック山の雄姿が・・・というはずだったのですが、あいにく当日はクック山は雲の中でした。
その夜は冷え込みました。翌朝の天気は雪。窓の外、周囲の山、何もかもが真っ白の世界でした。時期は3月の終わり。NZは冬の訪れの季節でした。
 いよいよ登山の開始です。登山靴に履き替え、タスマン氷河まで行きました。ここはクック山を近くで見ることのできるスポットでしたが、雪にかき消され、本当に悔しい思いでした。
 そして急きょ予定を変更。ガイドであるアレンに頼んで、クック山を見るために、ジープで行けるところまで近づいてもらうことにしました。アレンとは、片言の英語で話ができました。車の発進も「ジャパニーズ、レッツゴー!!」と、乱暴な急発進。氷河の上を歩くのは結構大変で、私たちはフラフラ歩いているのに、アレンは軽々と登っていく。ここでアレンの写真を見せましょうね。近くに生えてきたコケをあごにあてておどける、愉快なおじさんでした。ここNZでもオゾン層の破壊、地球の温暖化は確実に進んでいるようで、「日本人がフロンを作りすぎたからだ」とアレンが言っていました。「今、日本ではフロンを作っていない」と言い訳をしてみましたが、信じてくれたかどうか?「また来いよ」と言うアレンの言葉に再会を約束してここで別れました。
 努力の甲斐もなく、クック山は最後まで姿を見せてくれませんでした。どこまでも続く初冬の風景に目をやりながら、つつましいこの国の人達の生活が末永く守られることを心から願いました。私達は物質的に豊かになりましたが、自然の中で生きるという心の豊かさを失ったのではないでしょうか・・・?
 さて、ここからクイーンズタウンまではバスで移動。次回はここから話を続けます。
マネージャー:荒木 美恵子

【リレーエッセイ】
厨房スタッフ:仲野 正美さん

こんにちは!はじめまして。レストランの仲野正美です。まだ荒木医院に勤めて4ヶ月ちょっとの新人です。今はまだ覚えることがいっぱいで、"アタフタ"している毎日ですが、楽しくやっています。趣味は、温泉!!!友達とよく行っています。身も心もポッカポカ!!「これで仕事もがんばれるかなっ」という気になりますね。 でわでわ、この辺りで・・・新人の仲野でした。
『私の入院体験記』
このコーナーでは、入院された方の感想・体験記などを掲載します。

「荒木医院を退院します」
 1ヶ月前までは、心療内科なんて、ましてや入院なんて抵抗があり、自分がうつ状態になっていると認めたくもありませんでした。身体の症状はあるのに、他病院の内科では何の問題もないと言われ、悩んだ末、入院を勧められたのもあって荒木医院を訪ね、入院を決めたのです。
 最初は休養のつもりでの入院だったのですが、院長の診察、マネージャーのカウンセリング、スタッフの方々の看護を受けることによって、自分でも驚くぐらいに回復していきました。また、ここは入退院のサイクルが早く、いろいろな方との出会いがあり、また楽しい話あり、ためになる話あり、意味のない話あり・・・自分を見つめ直すと同時に人の客観的な意見が聞け、軽い休養のつもりだったのが今思えばいい経験で、自分の中で人間的にも成長できたような気がします。
 短い入院生活でしたが、院長をはじめ、マネージャー、スタッフの方々には本当にお世話になりました。充実した時間を過ごさせてもらって、言葉では言い表せないほどに感謝しています。ありがとうございました。
 アメリカでは、歯科よりも心療内科の受診が多いと耳にしたことがあります。日本にも心療内科がもっと普及し、私のように身体も精神も健やかに生活や仕事をしていけるようになっていく人が増えていけばいいと願うばかりです。(おわり)
★ 入院体験記をお待ちしています★
以前荒木医院で入院された方、今入院中の方、体験記を書いてみませんか?良かったこと、嫌だったこと、楽しかったこと、辛かったこと、何でも結構です。気軽にお寄せくださいね。
【幸せな(?)ひととき】

このコーナーでは、読んで思わず笑ってしまう小ネタを紹介します(笑えなかったらごめんなさいね)。なにはともあれ、読んでみて!
※以前新聞や雑誌に掲載されたものもあります・・・

●先日、ぼくが友達とファミコンをしていると、通りかかった母が「おまえたちはいいねぇ、毎日がエブリデイで」と言った。母はいったい何がいいたかったのだろぅ・・・・。

●うちの母は、頭が痛くなると氷でおでこを冷やします。先日も夜中にかなり痛みがひどくなり、暗闇の中をフラフラしながら台所へ。冷凍庫から、あらかじめビニール袋に入れてある氷を取り出しておでこにのせて眠りました・・・。翌朝、目が覚めてみると、母の枕元には解凍されたイカが転がっていました。

―――――――――楽しんでいただけましたか?


※小ネタ大募集
新聞や雑誌で見つけた面白おかしい文をぜひ教えてください!創作ももちろんOk!"笑い"を独り占めになんかしないで、みんなで分かち合いましょう・・・